宇宙戦艦ヤマト復活篇オリジナルサウンドトラック 交響曲ヤマト2009

宇宙戦艦ヤマト復活篇オリジナルサウンドトラック 交響曲ヤマト2009

アーティスト
日本フィルハーモニー交響楽団
パブリッシャー
EMIミュージックジャパン
価格: ¥3,000

宇宙戦艦ヤマト復活篇オリジナルサウンドトラック 交響曲ヤマト2009のレビュー

満足の1枚
1984年の初演版は持っているのですが、こちらはこちらで良いです!
録音の音質の良さ、加えて名匠・横山幸雄氏のピアノ。
難を言えば、その横山氏のピアノにバイオリンが完全に押されてしまっているところでしょうか。
初演盤に散見されたミスタッチ部分も軽やかにこなし、情感たっぷりに歌うピアノはヤマトファンならずともクラシックファンを酔わせてくれます。
(これのタグに、「横山幸雄」を入れたら、きっとクラシックファンも注目しますよ)
映画のBGMとしてだけでなく、完成した交響曲としても十分に堪能できます。
羽田健太郎ここに魂在りて
去年5月2日間に渡り大友直人氏が陣頭に立ち亡き羽田健太郎
亡き宮川泰
両名の魂をタクトに込めて熱情溢れんばかりの旋律を会場中割れんばかりのサウンドを響かせた。…そんな経過の後…
宇宙戦艦ヤマト復活篇の為に再び大友がタクトを振った情熱の戦慄の響きはまさしく映画の中に出てくる冒頭シーン移民船団に見事に溶け込んでいる。
そして映画終盤にかけて…この交響曲ヤマトの神々たる奇跡のような旋律は…。例えようが無く。ただだだバイオリンの哀愁に満ちた細い糸のような音で歌う。
あたかも羽田健太郎がこの復活篇を知るかのように…。
すばらしい…
羽田健太郎氏が編曲した宇宙戦艦ヤマト(再録音)
個人的な感想として、以前に発売されていたNHK交響楽団盤の方が抑揚のつけ方がうまく、繊細だと思う。
一方で、今回発売された日本フィルハーモニー交響楽団盤は曲の力強さでは上だと思う。
(私はNHK交響楽団盤の方が羽田健太郎氏、徳永二男氏が参加されている分、思い入れは強い)
曲は同じであるが受ける印象はずいぶん違うので、その違いを楽しむのも良いかもしれない。

LDよりも
このCDは良いですね。
同曲のLD版を持っているけどLDなだけに手軽に聞けないのでCDを待ち望んでいました。
実はLD版はボク的にはちょ〜っち気に入らない部分がありまして、それは4楽章の一番最後なんだけど、曲が荘厳に完結したと思ったら、最後にもう一小節あって、その一小節で一気にマンガになる感じだったんだけど、本CDの録音ではそれがマンガにならずに良い締めくくりとなっており、最後まで満足できました。指揮された大友直人氏の手腕といったところか。
作曲、羽田健太郎 「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」の2009年版
完結編あたりまでリアルタイムで観てきた宇宙戦艦ヤマトの音楽が好きな方々はご存じな内容と思いますが「交響曲 宇宙戦艦ヤマト(宮川泰さんの作曲した音楽をモチーフとして羽田健太郎さんが全四楽章の構成で新たに作曲)」は映画「宇宙戦艦ヤマト完結編」公開後の1984年にNHK交響楽団の演奏でコンサートとして初演されました。

私もコンサートを収録したTV放映を観聴きした記憶があります。ビデオデッキは一般普及して無い時代で、ただ一生懸命にTVに集中。当時の私は子供でしたので聴きなれたヤマトの音楽では無いなと思いつつも羽田さんのピアノ演奏の姿には何か感じるものがあったと記憶してます。後年にCD、映像ソフト化された時は感慨深い思いで観聴きしました。
参考までにCDは
交響曲 「宇宙戦艦ヤマト」‾ライブ‾
DVDは
交響曲 宇宙戦艦ヤマト ライブ [DVD]
です。※映像ソフトではLD版もありました。

今回のCDは日本フィルハーモーニー交響楽団による演奏で「宇宙戦艦ヤマト復活篇」の音楽収録と同時に「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」も2009年に西崎監督の指示によりホールで新たに録音されました。

あと、「宇宙戦艦ヤマト復活篇」の映画パンフには…
第四楽章は羽田さんによるアドリブ演奏を前提にしていた為に現存する譜面は一部しか無かったところを山下康介さんにより、演奏ベースから採譜を行って再現したとの旨が書かれています。

一般のクラシック音楽もスコアどおりに演奏しても違いがある様に、収録環境(初演は五反田簡易保険ホールで復活篇収録では杉並公会堂)や演奏者の違いなども初演との相違点であるとも思いました。

復活篇に際し「宇宙戦艦ヤマト」の音楽遺産を再度、確認する意味では今回の盤も素晴らしい作品であると感じます。しかし比較すると初演の方がやはり良い印象は否めないので評価は☆4つです。